☆☆☆ 二番館劇場 ☆☆☆
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junec1

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Movie Grading

採点基準は「私がその作品をどれだけ好きか」
必ずしも作品の完成度や世評と一致するものではありません。
採点は0点から120点まで。大まかに言うと次のようになります。

0/5/10/15/20/25点
  ***** 恐らく2度観ることはない
30/35/40/45/50点
  ***** 何が面白いかは人それぞれ
55/60/65点
  ***** 観て損はない
70/75/80/85点
  ***** 面白い、あるいは心に残る映画
90/95点
  ***** もう一度観たい
100点
  ***** この映画に出会えたことに感謝
110点
  ***** 準至宝。添い寝したい映画
120点
  ***** 至宝。抱いて寝たい映画

注意
上で言う“面白さ”はハリウッド的面白さ・楽しさとイコールではありません。暗く辛い映画を面白いと感じることもあります。

Questionnaire

質問 管理人のたわ言を読んでみたい作品は?
いますぐ抱きしめたい
インファナル・アフェア
男たちの挽歌
クローサー
ジェネックス・コップ
少林サッカー
星願 あなたにもういちど
チャイニーズ・ゴースト・ストーリー
PTU
北京オペラブルース

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ジョニーA (06/02)
マイブログに、リンク&引用&トラバ、貼らせて貰いました
不都合あればお知らせください(削除いたします)
なにとぞ宜しゅうに

芳忠LOVE (07/08)
はじめまして。
聞くところに寄ると香港の一般上映時の結末は黒社会の会議場に来たトニー・レオンがレイ・チーホンを責めた後にそのまま彼を抑えつけ他の人物が見ている前

バーホーテン (07/01)
初めまして ワイルドブリットファンの方がこんなところに
いるとは思わなかったので思わず書き込んでしまいました

この作品はハリウッドのジョン・ウー映画が
色あせ

もりゆき (06/18)
竹中直人さんが監督でリメークされるみたいですね。

きさ (05/10)
「ミネソタ大強盗団」は大好きな映画です。
「ロング・ライダーズ」もいいですが、こちらの方が好きですね。
「ミネソタ大強盗団」昔テレビ放映で見たのですが、日本では

junec1 (04/23)
>もりゆきさん

>観たことないのばかりで
そうですか。DVD出ないわけですね(笑)
もっとも、この中の「ホット・ロック」は近日発売らしいですよ。

>また

もりゆき (04/22)
参考になります。また寄らせて下さい。

junec1 (02/27)
>sehaさん

大河ドラマのような重厚さを狙うマフィア映画とは、一線を画していますよね。「今このときを輝いて見せるぜ。」みたいな。
そばにいたら迷惑な奴。でも見

seha (02/25)
こんばんは

私がこのなかで見たのは「ホット・ロック」「デリンジャー」のみです。「デリンジャー」のウォーレン・オーツ、かっこよかった。やがて捕まるのがわかってい

junec1 (01/28)
>okada ichiroさん

再開するまで自分のブログをいじる気になれませんでした。
レス遅くなり申し訳ありません。

望月六郎、本当にどうしちゃったんでしょうね

junec1 (01/28)
>ののさん

再開するまで自分のブログをいじる気になれませんでした。
レス遅くなり申し訳ありません。

> 私の人生を映画にしたような、映画でとっても面白

junec1 (01/28)
> GONINさん

再開するまで自分のブログをいじる気になれませんでした。
レス遅くなり申し訳ありません。

片岡礼子わかりました。ありがとうございます。

junec1 (01/28)
> viva jijiさん

再開するまで自分のブログをいじる気になれませんでした。
レス遅くなり申し訳ありません。

私の方でも『死んでもいい』にTBさせていただきます

okada ichiro (02/18)
私も非常に愛する映画のひとつです。
90年代傑作、秀作を次次と作っていた、
望月六郎には特別な思い入れがあります。

偉大な監督ではないかもしないが、いい映画を作

のの (01/14)
はじめまして。
私の人生を映画にしたような、映画でとっても面白かったです。

薬とかじゃなくても、「お前やなきゃあかんねや」って言葉で
家族と離れ今の旦那と一緒

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フリーズ・ミー

freeze_me3

  女性から総スカン食うだろうレイプ映画。

3人の男(北村一輝・鶴見辰吾・竹中直人)にレイプされたちひろ(井上晴美)が、忌まわしい悪夢を振り払うように田舎から東京へ出て5年。事件がトラウマにもならず、結婚間近の恋人(松岡俊介)もできた。ところがそんな彼女の前に居場所を知った奴らが現れる。再度の陵辱と過去を明かされる恐怖から逃れるため、ちひろは奴らを一人ずつ殺し、その遺体を大型冷凍庫の中で凍らせていく。

  女性がこのストーリーを嫌悪するとすれば、その何パーセントかは男に対する潜在的な恐怖心・嫌悪感の表れなのかもしれません。デリカシーがなくて下品で暴力的で、女をあたかも物扱い。常日頃のこうした男どもへの不満。それがこうも露骨に描かれていることへの嫌悪。
登場する3人の男たちは、女も男と変わらない性意識を持っているはず、という身勝手な思い違いをしています。「感じてるくせに。」とか「待ってろ。今抱いてやっから。」とか、まあ言いたい放題。
誇張して描かれてはいますが、こういう身勝手な思い違いをしている男はリアルでも思いのほか多い。例えば、ノンアダルトのライブチャットであるにも関わらず、WEBカメラに自分の局所を映し出し「ほら、すごいだろ。」とか、「早く脱ぎなよ。君が脱がないと僕も脱がないよ。それでもいいの?」などとのたまう、訳わからん男たち。彼らは女も目で興奮すると確信しているんでしょう。好きでもない男の局所など小汚いだけだし、時によっちゃ好きな男であってもそんなもの見たくない、、、という女性の性意識などお構いなし。

freeze_me2  ただ、これも演じている役者によって女性たちの感想にニュアンスの違いがあるのも事実。
北村一輝に関して「すごい演技力」と好意的である一方、「竹中直人、うざい。」の声が目立ちます。これって女性側の思い込みを端的に表しているかもしれません。
若い女性、時々はかなり年配の女性でも「からっきし男をわかってない。」と感じさせられることがあります。その最たるものが「他の男はともかく、私の好きなあの人はそんな男ではない。」という思い込み。あるいは「女と同じような感性の男もいるはず。」という願望。残念ですが、オスはオス。理性的であるかどうかの違いはあっても、女性と同じ感性であるわけはなく。第一、自分を律しているその理性だっていつ崩れるかわかりません。
ラスト近く、ちひろの彼氏が謝罪に訪れるシーン。自分の勘違いを詫び、「やり直そう。」と告げます。優しく抱き寄せて涙のひとつもこぼせば美しき純愛ってところでしょう。でも、あろうことか、彼はちひろを抱きしめながら彼女の豊満な胸を揉みしだく。それでも有頂天になるちひろ。もしかすると、この映画の中で最も優れたシーンかもしれません。
♪ 男と女の間には暗くて深い川がある ♪♪ と歌うのは『黒の舟歌』でしたっけ?

  この映画に更に嫌悪感を感じるとすれば、それははけ口が用意されないことへの不満からでしょう。ちひろは警察に届けるでもなく、自らが殺人を犯すことで袋小路に追い詰められていきます。「なんて馬鹿な女」。 さっさと警察沙汰にしろ。「自分には何も非がないのに暴力で犯された過去」が彼氏の耳に入ったとしても、それでつべこべ言う男なら別れちまえばいい。男なんて幾らでもいる。一体お前はいつの時代を生きてるんだ?! (まあ、世の中、利口な人間ばかりじゃありませんけどね。)
いつもの石井隆とでもいうか、この映画最大の突っ込みどころです。
とにもかくにも救いがない。カタルシスもない。

freeze_me
  何でも石井監督は「ブラック・ユーモア」を意図していたとのこと。「フリーズするのって、キレイ。」、「お風呂に入ってくれれれば汚さずに済んだものを。」といった台詞はもちろん、竹中直人を殺してもいないのに次の冷凍庫を注文したり、死体の入った冷凍庫でアイスクリームを冷やしたりといった描写は観客の笑いを誘うつもりであったらしい。でも笑えません。「いよいよ狂ってきたか。」と感じさせるだけです。ブラック・ユーモアにしては殺しのシーンが生々し過ぎるのですよ。



  かくして「石井隆は、女優を脱がせて苛めるのが好きな映画監督」という悪評がはびこることに。フェミニズムの敵であるかのごとく語られることもしばしば。この人ほどのフェミニストは滅多にいないにも関わらず。
品良く優しく正論を吐くのが受け入れやすいフェミニズムだとすれば、この監督は正反対。男の薄汚い暴力を容赦なく描くことで「男が女をいかに傷つけているか」を語ります。前述した男の思い違いがいかに身勝手で醜悪なものであるかを語ります。と同時に、女の危うい思い込みにも警鐘を鳴らします。
ところが、啓蒙的でもなければ説教臭くもない石井作品。エロを期待する多数派の男と純愛を期待する多数派の女には、その趣旨が非常に伝わりづらい。

55点

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黒の天使 Vol.2
黒の天使2b

黒のママ(鶴見辰吾)の指令を受けて、東陽組二代目(小林滋央)を暗殺すべく地下駐車場に赴いた「黒の天使」と呼ばれる女殺し屋・魔世(天海祐希)。ところが、もう一組のヒットマンの出現によって彼女の計画は狂い、通りすがりの若い夫婦(片岡礼子・野村祐人)の夫が流れ弾にあたって命を落としてしまう。更に魔世は、東陽のボディガード・山部(大和武士)が10年前、暴漢から自分を救ってくれた男であることに気づき、ひどく動揺する。魔世は、山部が誤って暴漢のひとりを殺害したことで、自分が彼の人生を転落させてしまったとずっと罪悪感に苛まれていたのだ。夫を失った若妻・すずに「夫を殺したのは東陽だ」と吹き込む東陽組乗っ取りを秘かに企む東陽の兄弟分・矢崎(伊藤洋三郎)のまわし者(寺島進)。その言葉を信じたすずは、東陽への復讐を誓う。。。。。

黒の天使2
  
  3人の男に暴行されそうだった天海祐希を助けるため格闘となり、もみ合いの中、暴漢の1人を刺殺してしまうのが大和武志。彼はその後警察に捕まることとなり、新聞報道により天海祐希もそれを知る。大和の母親は事件を苦にして首吊り自殺。未来を失った彼を拾ってくれたのが東陽組の先代組長。かくして心優しき青年はヤクザとなり、、、。
という論法でいけば、恐らく服役したということなんでしょう(映画の中では説明なし)。さて、彼の罪状は何?殺人?傷害致死?過失致死? まさか!  刃物を出したのは暴漢の方で、大和は高校生の天海を助けようとしただけですよ。正当防衛じゃないですか。
刺された仲間を連れて現場から逃げた暴漢2人が、警察でデタラメしゃべった?そりゃそうでしょうね。婦女暴行なんて言えるわけないですから。その結果、警察は大和の話より札付き2人の方を信じたってことですか。口裏合わせても暴漢2人の話には矛盾点が出てくるはずですけどね。

  一方、天海はこの件について10年もの間「全部私のせい」と悩み続け、今やアル中(あんなアル中いるか!)。ってことは、大和の正当防衛を証明するために名乗り出なかったってことになります(映画の中では説明なし)。恩人が無実の罪で裁かれようとしているのに、ですよ。なぜ?
暴漢のお礼参りが怖かった?忌まわしい恐怖が甦った?暴行について衆人の前で証言するのが恥ずかしかった(でも未遂ですよ。裸にされたわけでもない)?面倒なことに関わりたくなかった?

ところがです。
そんな神経の細い彼女が10年後には大変身。屈強なヤクザどもの銃弾をかいくぐりながら、涼しい顔でターゲットを仕留めるプロの殺し屋だってんだから大笑い。いったい整合性のない話を幾つ重ねるんですか。『GONIN2』のような「なんか変」ていうレベルなら笑って済ませますけど、「トラウマと贖罪の念を抱える人間たちが数奇な運命に踊るマジ物語」の大前提がこれじゃ。

  それと、、、ヤクザたちはなぜ片岡礼子の花屋にダンプ突っ込ませるのか?
あそこに天海がいることをヤクザは知らなかったはずだし。大和と片岡を追いかける意味もないわけだし。
確かに、片岡を救い出すために大和は何人かのヤクザを拳でKOしてますけど、殺したわけではない。一人射殺されてますけど、それは大和の弟分(山口祥行)がやったことで、ヤクザにばれて既に始末されている。片岡の狙った標的が自分ではなく、自分が天海に暗殺させた東陽組組長であることは伊藤もわかっている。ただ単に片岡の銃弾が少しそれただけ。全て伊藤はわかっている。とすれば、大した恨みもないどころか、目的は一緒だったわけで。しつこく追いかける意味がない。なのに、なんでかたぎの店にダンプ? 暴対法が厳しい中でそんなことしたら、警察に組潰されちゃうでしょうに。ヤクザは自分の得にならないことはやりません。
、、、、、大体「電気点けるとヤバイ。」とか言いながら、そんな家にのこのこと帰ってくるのはなぜ?

  恐らく石井監督の中には元々幾つかの優れた演出アイデアがあったんでしょう。それらを映像化することにばかり傾注し、その場面の理由付けがおろそかになってしまった。そんなところでしょうか。ダンプが突っ込んでくる直前に室内が明るく照らし出されるところとか、ラストで天海がヤクザたちを一気に始末するところとか。そこだけ観れば完璧な映像演出なんですが。
思うに、石井監督一人で脚本書かずに、どなたかと共同執筆されたらいかがなもんかと。思いが先走ることもなくなるんではないかと。



  天海はミス・キャスト。颯爽とした役柄とか、『女王の教室』で見せた無表情でクールな役柄とか、その辺がこの人の持ち味だと思います。ですから、クールなアクション・シーンでは、実に絵になります。上背もあり、身のこなしにもキレがあります。拳銃を構えても様になります。前作の葉月里緒菜とは雲泥の差。でも、この人に贖罪の念に苦しむ人間は似合わない。石井作品に共通する、傷つきながら奈落の底まで堕ちていくヒロイン像。それを表現できるタイプの女優ではありません。少なくとも本作が作られた当時の彼女には荷が重い。

  個人的にはこの映画、片岡礼子に尽きます。って、この人の出ている映画は大抵この人に尽きるんですが(笑)
ええ、『北京原人』だってこの人に尽きるんです(爆)

Vol.1とどちらが好きかということで
55点

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黒の天使 Vol.1
黒の天使1

  破綻の度合い・ありえなさ加減に関しては『GONIN2』ほどじゃありません。でも、それじゃ「どちらが面白いか?」と言われれば、これは『GONIN2』の完勝。絵ヅラの見せ方が下手なわけではないのに盛り上がらない映画、ってところでしょうか。

黒の天使
  第一の原因は、葉月里緒菜。この人、アクション映画なのにアクションができない。全てスローモーションで誤魔化しているようでは問題外。ロサンゼルスから一緒にやってくるジル(山口祥行)って男。初めは「何?このお邪魔虫。 何か存在に意味あるわけ?」と思ってしまうんですが、観ているうちにすぐ事情が呑み込めます。動きのできない葉月の代わりにアクション担当です。確かに、あのか細い葉月が大の男を殴ったり蹴ったりしても絵になりません。もっぱら折れそうな腕で拳銃撃つしかないわけです。
もうそこいら中で助けてもらってるんですね、主役なのに。小野みゆきの一言で難を逃れ、高島礼子に救い出され、、、、あとは泣いたり叫んだり。こういう弱々しい印象が気になるのは葉月里緒菜の見た目によるところが大きい。作り手が初めから意図したものならいいんですが、、、、やはり人選間違ってるでしょう。
ただ、これについては松竹の意向が色々あったようで、DVDの特典対談で石井隆監督があれこれ語っています。そもそもこの映画は、奥山和由がブチあげたシネマ・ジャパネスク作品。松竹のお家騒動にさらされた不幸な1作。

  第二の原因は、終盤において明らかにされる因縁話。とうの昔に観客が察している(女の子が写真を見るしょっぱなのシーンでバレちゃってる)にも関わらず、この映画は引っ張り倒します。「いいかげん勘付けよ、小野みゆき。」てな感じ。そう、彼女が演じている役どころが全く駄目なんですね。この人物が口を開くたびにお寒い風が吹きます。
ですから、ラストで「なぜ生んだ!こんな世の中に!」と葉月が泣きながら絶叫しても、観ているこっちは何ら心が動きません。ここへもってくるまでに観客を辟易とさせちゃってるんですから。「随分大げさな台詞だな。」、、、そんな冷めた感想持たせるようじゃまずいでしょ。
更には、この因縁に絡んでくる高島礼子演じる魔世のサイド・ストーリーも型通りの展開で困ってしまう。
石井作品だというのに、ちっとも切なくないのですよ。



  復讐をめぐる因縁・因果話。とくれば、香港ノワールのお得意とするところ。ていうか、これ、まんま香港ノワールです。ジルの格闘シーンといい、そのジルの扱われ方といい。ただ、アクションのキレは香港の方が数段上。時としてやりすぎ、っていうくらいに彼らは見せ方を知ってますから。中身がベタベタな因縁話なら、せめてアクションで驚かせてくれるか、近年の香港ノワールのように、もうちょっと主人公に非情な匂い漂わせてくれないと。

  捕らえられた葉月里緒菜がやくざに追い詰められて病院の廃屋内を部屋から部屋へと逃げ惑うシーン。延々長回し。長回しが嫌いな方には格好の攻撃材料になりそうですが、ここでのカメラの動きにはちょいとばかり感動。
ラストのビル屋上。恐らく「石井の奴、殺してやる。」とカメラマンが言ったのではないかと思われるほどに危険そうなクレーン撮影。こういうのを観せられちゃうと、、、、、凝りもせずに(笑)石井作品をまた、、、、、。

50点

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GONIN2

GONIN2A

  本来は映画の制作裏事情なんて大して興味ありません。さりとて、「出来上がったものがすべて。裏事情を出来の悪さの言い訳にするな。」と言い放つほどの薄情者でもありません。
たとえば、潤沢な制作費があり、脚本執筆に長期間を費やし、撮影に贅沢な日数をかけた結果としてこの『GONIN2』があるなら、それこそ「大バカヤロー!」です。でも撮影半ばで制作費を半分に削られ、やむなく現場で脚本を書き直しながら撮影を進めたという自転車操業的事情を考えると、「それでよくここまでの形にしたな。」と感心させられるわけです。
あちこち破綻している映画ですが、それをもって「石井隆には才能がない。」と断罪するほど私は偉くありません(笑) いや、むしろ才能があることの証明じゃないでしょうか、これ。
叶うことなら、「使わなかったネガがたくさん残っているから、ディレクターズ・カット版が作れる。」という、その完全版を観てみたいものです。もちろん、本来の脚本で、本来の制作費のもとで作られた『GONIN2』を最も観たいわけですが。

  それにしても、こと日本映画のことになると、なぜA級作品であることを要求する人が多いんでしょうか?これがハリウッド映画や香港映画になると、B級作品としてもっと大らかに観ているというか、採点基準がだいぶ甘くなるのが不思議です。場合によっては、B級作品の存在価値まで語ったりして。
「A級じゃない!」と言いたくて日本映画の粗探しをする方には申し訳ないほど、この『GONIN2』は正真正銘、紛れもなく素晴らしい、呆れ返るほどのB級映画です。

  前作ではバイオレンスの中に人間を描こうとする試みが見て取れましたが、今作は明らかに物語を語ろうとしています。その意味では、石井隆監督がハリウッド調娯楽路線へ大きく舵を切った作品。といっても、それがご本人の望むところなのかどうかは疑問のあるところです。
「どこが気に入らないのか言ってくれれば手直しする。村木と名美じゃない映画だって撮れるんだけど。」といった発言を聞くにつけ、この監督の置かれているポジションが見えてしまいます。
才能や技量とは無関係。「村木と名美みたいな映画じゃなく、もっと客の入るやつ」という注文(制約)が映画界の通り相場らしいですから。、、、、、その結果がこの荒唐無稽さ。

  まずは、もう少しどうにかして欲しかった点。
自殺した妻(多岐川裕美)の復讐に燃える外山(緒方拳)が仇の一人・中嶋(飯島大介)を殺し、手に入れた500万円を持って宝石店を訪れる。妻が気に入っていた猫目石の指輪を買うために。そこでは既に宝石強盗事件が起きていて、偶然店内にいた5人の女たち(余貴美子、大竹しのぶ、夏川結衣、喜多嶋舞、西山由海)が強盗と格闘した末に宝石を横取りし、持ち去っていた。そして、実はこの間抜けな強盗グループ、妻の仇でもあった。、、、ちと偶然多過ぎでしょ。セーラー服姿の売春婦・サユリ(大竹しのぶ)がなぜにその格好で宝石店に入ってくるか大いに疑問ですし、このシークエンスの中に何か一つでも必然性を与えてくれれば良かったんですけど。加えて言えば、5人がなぜ宝石店で弾けてしまったのか、その前提をもっと描き込んで欲しかったですね。それすなわち5人のキャラの描きわけ。カットされた箇所があるように思えてなりません。
前作にも登場したディスコ『Birds』で宝石を山分けした5人。防犯カメラが作動していなかったことに狂喜し、ジュークボックスの音楽に合わせ踊り出す。、、、、観ているこっちがだいぶ恥ずかしい。
外山が誤って斬りつけてしまった強盗団の直子(片岡礼子)。重傷を負った身でありながら、なぜかプールで泳ぎ出す。、、、、あり得ないでしょ。俯瞰でああいう絵を撮ってみたかったという意図しか感じられません。蛇足。



  次に、こうしてくれたら嬉しかったのに点。
片岡礼子をもう少しフューチャーして欲しかったですね。なんなら大竹しのぶの役なんて初めから無しで、余貴美子、夏川結衣、喜多嶋舞、西山由海、片岡礼子でいってくれていたら。強盗団から寝返っちゃったりして(爆)

  次に、良かった点。
大竹しのぶの舞台スケジュールの都合で、当初の予定より早く死ぬことに。いっそもっと早く死んでくれても良かった。観た方ならわかるでしょう。
相変わらずキメキメ・シーンでの絵作り。厳しい撮影スケジュールの中でよくもまあこれだけ。低予算で短期間。組合の強いアメリカじゃこんな絵は撮れないでしょう。やはりプロの仕事です。前作には遥かに劣りますけど。
余貴美子のカッコよさ。ラスト近くの拳銃乱射シーン。拳銃の構え方からして他の2人とは比べ物にならず。

  最後に擁護すべき点。
この映画は、女5人の行動を男目線で見てしまうと少々理解不能であったり、くさすぎたりします。
そもそも女性は、自分の、あるいは自分の家族の幸せが一番大事な生き物。だからこそ、普通の主婦・志保(西山由海)は隙を見て消えるし、それを見ていたちひろ(喜多嶋舞)は引止めもせず、黙って見送る。この映画は、そういう本質を持つ女性たちが連帯し、男の暴力と闘うというおとぎ話です。ましてやお互いのこともろくに知らない女性同士。連帯するにはくさすぎるくらいの非日常が必要となります。敵であるヤクザは、どこまでも憎々しく暴力的でなければなりません。ステレオタイプなヤクザで丁度いい。
GONIN2B
そして、この5人(正確には3人)はそれぞれが男の身勝手に翻弄されて生きてきた女たち。であるからこそ、外山の純情にほだされます。いや、この3人は外山に惚れてしまっています(これを「くさい」と感じる男性は、普段でも女性に歯の浮く優しい言葉などかけられないタイプなのかも)。そう考えれば、妻の遺体を外山の元に運ぶちひろと早紀(夏川結衣)の心情も得心できます(ただ、あれしか運搬方法がなかったということで、スピード感に欠けるのがつらい)。
つまり、石井隆はまたもやここで「男尊女卑の壁を打ち破って自立していく女」というテーマを復活させています。
そして、女たちを守るように、何発銃弾を浴びても倒れない外山。根性で倒れない。意地でも倒れない。もうここまでくると漫画です。DVDの音声対談で石井監督自らが「死後硬直で倒れない」と笑いながら語っているように、怒らずに笑っちゃえばいいんです。
なんせB級映画なんですから。

  やたら鳩飛ばすこの映画。ジョン・ウーも苦笑い。

70点

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GONIN

gonin

  暴力団の金庫から現金を強奪することで、かすかな出口を見つけようとした男たちの顛末。
何を見てもどこを見てもトップに出てくるのは佐藤浩市の名前。確かに画面に露出する頻度で言えば、5人の中でダントツ。現金強奪の発案者として当然といえば当然で、ま、要するに狂言回し。5人の中で突出した存在なわけでもありません。
未公開シーンを加えたリアル・エディション版によれば、そもそもは5人それぞれに見せ場を用意した群像劇。竹中直人と椎名桔平の部分をそこそこカットした劇場版では、そのことによって本木雅弘が一躍キャラ立ちすることに。彼のエキセントリックな登場で始まり、彼の静かな眼差しで終わるという対称法も、より鮮やかになっています。

  本木の実年齢(当時29歳)よりかなり若めのアンちゃん風で、しかも同性愛者というキャラ。この辺、好き嫌いが分かれるところだと思います。特に後者は、だからこそ佐藤浩市の復讐のため殴り込みをかけるというドラマが成立するわけですが、、、、たとえそこんところがこの映画のように魅力的に描かれていたとしても、男の友情を安直に同性愛に結び付けているようで、個人的には好かんですね。対するヒットマンのビートたけしと木村一八の関係にしてもあれなわけです。たけしの凶暴性と不気味さを際立たせる効果は果たしているものの、木村一八のパンツ脱がす以外にもやりようはあると思いますが。一八を撃たれたことで突然取り乱すたけしの感慨を思えば、その異常性によって話が繋がっていく効果を認めもしますが、それでもやっぱり好かんですね。
それとも男同士の絆なんて代物はとうの昔に消え去っていて、かろうじて繋ぎとめる手立てが同性愛しかない、、、そういう時代だとでも?
洋の東西を問わず、やたらと同性愛を描く映画が多いですけど、映画界においては同性愛って一大テーマなんですかね。真摯な映画がある一方、俗な笑いを得るための道具だったり、安易な動機付けとして利用されたり。どうかと思う映画が多すぎませんか?『狼たちの午後』の頃なら新鮮でしたけど、もうあれから何年経ってます?食傷気味なわりに、個人的にはとんとご縁のない世界なんですけど。
私個人としては、本木のキャラが立つことでハードでタフな映画という妙味がそがれてしまう結果に。その意味では、根津甚八が終始カッコよろしい。男なら根津を観ろ!!

  いつも通り突っ込みどころもあって、、、なんでたけしと一八は佐藤と本木の居場所がわかったわけ? なんで根津は本木がバッティング・センターに居るってわかったわけ?
なんで本木はあの時たけしを撃たないわけ?一八を失って狂乱するたけしの姿に自分の気持ちが重なった?(とすれば、無理のある感傷だな)
なんで本木はあえて当初の予定通りバスで佐藤の田舎目指すわけ?佐藤の遺骨抱えて感傷旅行? 佐藤を遺骨にしたってことは、本木は遺体の引き取りに警察に出向いたわけ?それでなんも疑われなかったわけ? 当然事件から何日か経っているはずだけど、どうやってたけしはあのバスに本木が乗ることを知ったわけ?
、、、、と、まぁこれはいちゃもんです(笑)

  5人が1人ずつ消されていくその過程はホラー風味のバイオレンス。
ボクサー崩れでパンチドランカーの金髪・椎名桔平は、陵辱されて殺された恋人・横山めぐみ(タイ人女性のナミィー)の血だらけの洋服を身にまとった上に彼女の頭の皮を剥ぎ、自らがそれをかぶってしまう。復讐のためにそのいでたちで暴力団事務所に現れるという猟奇さ。
リストラ・サラリーマン竹中直人は根っからの暴力人間だったわけではなく、実は既に壊れていたのだという事実。その狂気ぶりがハエの羽音だけが耳につく静まり返ったスイート・ホームで明らかになる驚き。リアル・エディション版ではより濃厚に描かれていて強烈ではあります。
根津甚八が家族とやり直すべく食事するレストランで、ふいに店のBGMが止み、いつの間にか店員も他の客も姿を消し、店内が無人になっているシュールさ。不吉な予兆を感じた根津の焦燥感はいやがうえにもサスペンスを盛り上げます。
佐藤浩市と本木雅弘がヒットマン・たけしの銃撃から身をかわすべく逃げ込んだトイレ。ドアの隙間に銃口を差し込み容赦なく発砲してくる恐怖。
本木と根津が殴りこみをかけ暴力団掃討に成功した次の瞬間、そのすぐ背後でビニール傘を片手にさし、灰色スウェットの上下を着たたけしが無表情で拳銃を構えている唐突さ。
、、、、これら全てがハリウッド・アクションの甘ったるさを感じさせない、実にウェルメイドな出来上がり。



色々な不思議さを隅に追いやるほどに語り口の上手い映画。こういうウェットなバイオレンスをこういうキメキメの映像で見せてくれるのは、石井隆をおいて他には見当たりません。

どうか、この監督にアクションを撮らせてやって!!!
潤沢な制作費で、妙な制約なしに。

90点

  妻に贈ったカセット・テープがちあきなおみの『紅い花』で、これを聴きながら巻き添えで死なせてしまった妻子の写真を見つめる根津。覚せい剤の注射器を雨の車外に捨てる男心が泣かせます。

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検索ワード
  このブログのアクセス解析で検索ワード( 訪問者がどのような単語で検索してアクセスしてきたか)を調べてみました、のパート2。

  『ヌード』、『シャブ漬け 女』、『アブノーマル』 がトップ御三家です。

11歳の娘を持つ親としては、暗澹たる気持ちになります。いや、決して大げさじゃなく。
男の私でも、女の子の親になったことで見えてくるもの、ってのがあって。
きっと石井隆の思いに近いのかな。


取り上げる映画の傾向を変えろって話もありますが(笑)

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夜がまた来る

夜がまた来る

  『死んでもいい』や『ヌードの夜』に比べると出来が落ちます。でもこっちの方が高回転でレンタルされている様子。ユーザー・レビューの数も3倍を誇ります。廃盤DVDも3作の中では一番高価な値段がつけられている不可思議さ。

  ひとえに夏川結衣のご威光らしい。といっても、この人そんなに人気あったかなぁ。この映画が封切られた当時でさえ大きな話題になったわけではなく、その後も容姿の割には地味なポジションの人だったはずだし、そのうちに肉付きが良くなってシャープさも消えちゃったし、、、、なんて思ってたら、、、、
なんでも『結婚できない男』とかいうテレビ・ドラマで人気を得ていたらしい(ごめんなさい。観てない。)。だから「イメージが違ってガッカリ。」みたいな感想が並んだり、「あの夏川結衣が脱いでる」ってだけで高価な値段がつけられたりするわけですね。

テレビのイメージを期待する観客と「裸・レイプ・濡れ場」の一人歩き。それがこの映画を選択する最も大きな要因だとすれば、石井隆監督の描きたい男と女、、、その一貫したテーマは、昔も今もなかなか理解されていないようです。
「男尊女卑の壁を打ち破って自立していく女を描いて来た。男の暴力がいかに女を傷つけるかを描いてきたのに、原因としての男の性的暴力を描いたらエロ劇画としてしか見られなかった。」
、、、、大差ないですね。今でも。

  名美3部作の完結篇であり、3作の中では最も上のテーマに沿った作品。なのに今ひとつ精彩がない。
多くの方が2時間サスペンスのような捉え方をされているからでしょうか。「先が読めるストーリーでつまらない」という言い方をされています。個人的にはその辺はどうでもいいです。石井監督の“村木と名美”に関しては、起伏のあるストーリーとか、奇をてらった展開とか、そういった娯楽は初めから期待できません。むしろその辺の物足りなさを補って余りある名シーン・名カットが最大の魅力。優れた映像美、優れた映像表現一発で登場人物の思いを一気に噴出させる、その刹那を期待しているというか、その瞬間にこそ波乱万丈ドラマに勝る豊穣なストーリーを感じるわけです。

  その意味でこの作品は精彩を欠いています。観客の心をわしづかみにするような映像表現に乏しい。なので、前2作では気にならなかった、目を瞑ってしまえたようなことでも負の方向に働いてしまう。例えば、夫の復讐をもくろんだ土屋名美(夏川結衣)が仇の池島(寺田農)に接近するためクラブ・ホステスとして登場すれば「松本清張か!」と突っ込みたくなり、その名美を陰ながら助け続けるヤクザ・村木哲郎(根津甚八)が実は、、、、てな話も「やっぱね。」で終わってしまう。



  肝心の夏川結衣も若すぎたようですね。大竹しのぶや余貴美子と比較するまでもなく、下手です。夫を亡くし男たちに蹂躙された女の悲しみを表現し切れているとは言い難いです。
ラストの夜間屋上シーン。仇を前に拳銃片手に現れるその立ち姿は美しい。おぼつかない拳銃の構え方もいじらしく、そのお顔の美しさもこの世のものとは思えません。でも、「池島ぁ~~!」と叫んだその声には憎しみも悲しみもこもっていない。それ以降の台詞も腰砕け(観ているこっちが)。これは、ちとつらいです。
真相を知った女のやりきれない思い。これを十二分に表現できる女優を使っていれば、もっと違った映画になったと思うんですが。

60点

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ヌードの夜

ヌードの夜2

広瀬(小林宏史)にプロポーズされた土屋名美(余貴美子)は、ホストクラブの支配人行方(根津甚八)との腐れ縁を立ち切るためにある計画を思いついた。まず、身元を偽って、“代行屋”紅次郎こと村木哲郎(竹中直人)を訪ね、都内の高級ホテルに帰った後、計画を実行に移すべく、行方を部屋に招き入れ、殺害するつもりだった。しかし、隠していたナイフを行方に見つけられてしまい、さんざん殴られ、犯されることになってしまった。殺意が頂点に達した名美は、彼をシャワー室で刺し殺しす。何も知らない次郎は、次の日、ホテルに行き、行方の死体を見つけた。旅行バッグに死体を入れ、いったんは事務所まで運び込んだものの、翌日には、名美の勤務先をつきとめ、バッグごと死体を返すのだった。、、、、、、

  突っ込みどころは多いです。
留守電のテープは残ってないの?なぜ警察に届けないの?竹中直人、やくざ信用し過ぎ。世話になった男の目の前で、しかもその男の車使って自殺しようって、そりゃアンタ幾らなんでも。余貴美子と根津甚八が同級生?
最後のを除けば、多少ののっぴきならない事情を作り上げ、序盤で竹中直人に明らかな一目惚れに近い感情を持たせてしまえば、それで済む話だとは思うんですけど、、、、、。
  石井隆監督の描く村木は、いつだって実年齢より純にできている。それでこそ村木。男のロマンティシズム(純情バカぶり)を体現する存在です。“聡明さや要領のよさとは真逆の名美の哀しさ”に惹かれるのがこの男。
「なんで(私みたいな)賢い女がもてないの?なんであんなバカ女に惹かれるわけ?見る目のないバカ男たち!」てな女性には理解しがたい話なわけです。救いのない話ではあるけれど、男目線ではあるけれど、その実、女性への応援歌であったりもする。言ってみりゃ、男目線で描く腐れ縁のファンタジー。

  前作『死んでもいい』同様に名シーン・名カットが幾つかあります。
まずはオープニング・タイトル。夜の街。ガード下に貼られた「何でも代行 あなたのお役に立ちたいのです。お電話お待ちしています。」の貼り紙。降り続く雨に手書きの文字が滲んでいます。ガード下を車が走り抜けると、ヘッドライトに浮かび上がる、、、傘を差し佇む女の、、、小さい影。ガードの橋脚に映し出されたこの影。車の走り去る効果音と共に画面左から右へサーッと流れ、右隅で大きな影となったところでストップ・モーション。一拍あって官能的なアルトサックス。その調べに呼応するように「a Night in Nude」と出て、次に「ヌードの夜」。上写真のロゴ・タイトルが白抜き文字で現れ、文字の横の曲線がネオン管のように赤く発光します。



痺れます。ハードボイルドです。官能です。狂おしいほどのロマンスです。

村木が同級生のオカマ・ケンゾー(田口トモロヲ)から拳銃を手に入れます(このくだり、かなり感傷的ですが、好きです)。夜明け前の新宿ゴールデン街。傷ついた体で地べたに座りながら試し撃ち。拳銃を肩の高さで水平に構えた瞬間のカット割り。発砲と共に閃光が走り、残響音のようにパッ、パッ、パッと引きの絵になる。
すごいです、このセンス。14年前に映画館のスクリーンで観た時の感動。映画館でこそ味わえる感動です。

小雨もよりの港。村木の車に村木と名美。外へ出て、歩きながら自分の過去を語る名美。ひとしきり語った後、海の中にポチャリと小石を投げ入れます。その次のカットから思いっきり引きの絵で2人の姿を捉えるカメラ。台詞のない長回し。「ケンケンパッ」、、、名美は村木から離れていきます。鈍色の空と海。寄る辺ない2人の寂寥感が胸に迫ってきて秀逸です。

ヌードの夜3

  名美のイメージに一番近い女優として石井監督念願の起用であった余貴美子。いい女です。単に容姿がどうこうではなく、佇まいというか、儚げで、愚かで、哀しくて。あと2キロ体重を落としてくれていたら名美として完璧でした。
竹中直人も押さえ気味の芝居で、後年の臭みは影を潜めています。ハードボイルドこそがこの人の真骨頂。『月下の蘭』のDVD特典映像の中で、この映画の出演時に“楽屋でもやくざになりきっていた根津甚八の怖さ”が語られています。なるほど。異様なテンションで、目がいっちゃってます。
この映画でブレイクした椎名桔平も同様。『アニィはどこだ!』と狂った目をギラつかせる不気味さ。現在のこの人からは感じ取れない負のオーラ。
オカマのケンゾーを演じた田口トモロヲも出色の演技。ヤクザ役は最低でしたが、こっちは最高!

  これらの登場人物が寄ってたかって演じる死臭ハードボイルド。あるいはフィルム・ノワール。余貴美子による囁きのような、あえぎのような歌声(『I'm A Fool To Want You (恋は愚かというけれど)』)が流れるラストまで、どっぷりと、ハードに、切なく、石井ワールドに浸らせてもらいました。
  
95点

  確かこの映画を観たのは93年の12月25日。旅行先の大阪から和歌山へ出てフェリーに乗った。東京へ着くと靖国通りを走り、混んだクリスマスの神田を抜け新宿へ。南口にあった映画館だったと思う。田舎へ帰る前にどうしても観ておきたかった。

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死んでもいい
  「ありふれた三面記事の映画化」というご意見を目にしました。その通りで、これは西村望の原作を映画化したもので、その西村望は実話を取材して小説化しています。同じ原作者で同じような成り立ちをした映画にロマンポルノの『母娘監禁 牝〈めす〉』がありますが、あちらは酷薄な描写に胸を衝かれる作品でした。
  「ありきたりで陳腐な三角関係」とか「ドロドロした愛憎劇」といった批判をするのは簡単。
「観客動員狙って“初めからセックスありき”の映画」ですって? もう少し色恋勉強してからあれこれ言いましょう。

死んでもいい  死んでもいい2

  不倫の果ての修羅場ともなれば「自分は悪くない」とばかりに逆ギレし、「原因は貴方にある。あの人は優しい。」などと口走る女性も多いようです。自己保身と不倫相手の美化が絡み合い、たとえ夫に何の責任もなかったとしても、あらぬ言葉を発します。この状態をラリと言うようです。“ラリってる”からきてるんでしょうね。
  この映画の主人公、土屋名美(大竹しのぶ)は修羅場において自己を主張しません。唯一それらしき言葉は、二度発せられる「違う。違うの。」ぐらいなもの。それにしたって何が違うのかを語るわけではありません。自我の強いことを誇りとする女性が見れば、イラつく同性であり、その態度は単なる優柔不断でしかないのかもしれません。また面目を重んじる男性から見れば、相当にふてぶてしい女ということになるのかもしれません。
恐らくは、何が違うのか自分でもわかっていないのでしょう。夫・土屋英樹(室田日出男)と若い男・平野信(永瀬正敏)、それぞれに対する自分の気持ちさえつかめていないのです。
別に観客の歓心を買うために“初めからセックスありき”なわけではないでしょう。パンドラの箱が開けられてしまったことによって始まる愛もあるのです。

  石井隆監督、3作目にして本領発揮です。役者に長回しによる緊張感を強いることで、濃密な人間関係のテンションを高め、一方で、折々に奇抜な構図の画面が登場します。その配分の絶妙なこと。電車の中で寝入る信、名美と信の駅での出会い、雨の中家に帰り着く名美。この冒頭の数分間だけで、いやが上にも後の展開に期待を持たせます。
小説家監督の無残な映画とは異なり、さすがに漫画家・劇画家の作る絵は一味違います。これだけねちっこい物語を描いていながら、その絵力が作品を俗物趣味に終わらせず、良質なセンチメンタリズム&ロマンチシズムへと昇華させてしまう。



特に冒頭の出会いにおけるスローモーション。それと、名美と信が木場の流木の上を歩いていくシーン。この二つはこの映画の白眉です。

  演技力よりも柄という点で疑問符が付く大竹しのぶ。でもこの映画における彼女のなんと艶やかなこと。石井マジックにはまり込み素晴らしい化学反応を起こしています。旦那の経営する不動産屋をクビになった信を探し当てた彼女。ラスト・シーンで煙草をくゆらせる彼女。そして頬をつたう一筋の涙。、、、、上手すぎる。もう、性悪女バンザイ!です(笑)

  唯一好きではないのが夫殺しのシーン。力のこもった演出が見られるんですけど、ちょっと引っ張り過ぎかな。ほんの心もち。

85点

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月下の蘭
月下の蘭

  『天使のはらわた 赤い眩暈』に続く監督第二作。劇場公開作品ではなく、にっかつビデオ・フィーチャーという名の、まぁ要するにVシネ作品。Vシネであって、キネマ旬報の扱いとしては監督作として勘定しないらしいです。DVDの特典映像で石井隆監督自身がそのように語っています(キネマ旬報がなんぼのもんじゃい!)。
ま、残念ながらVシネのイメージを払拭する作品にはなっていませんが。

10年前、愛する妻の名美(余貴美子)と娘を助けることができぬまま目の前で殺された税理士・橋川(根津甚八)。今は雀荘の代打ちとして糊口をしのぐ彼は、ある日、ふとしたことからアイドル歌手の蘭(藤原美紗)と知り合って金儲けを企む。だが、蘭は何者かに誘拐され、実業家のところへ売られてしまう。自らの過去を悔いる彼は、蘭を救うべく単身、実業家の豪邸へ乗り込む。返り討ちにあい、ボロボロになった彼を名美とそっくりの女・陽子(余貴美子)がかくまう。その献身的な介抱に、橋川のすさみきった心に再び血が通い始める。「もう見殺しにはしない」。過去の無念を背に今、彼は蘭を救うべく野獣たちの待つ戦いの場へと向った。

  妻子を殺された主人公の心情を理解したとしても、その後の展開に無理があり過ぎでしょう。
なんで税理士資格を持ち、腕に職のある男が雀荘の代打ちまで堕ちるかな。身内が殺されると資格剥奪されるってこともないでしょうし。それに妻子を救えなかったといっても、ヒットマンが突然やってきて拳銃乱射したわけでしょう。自分はたまたまドアの陰にいて助かったと。あの状況で丸腰の税理士がどうやったら妻子を助けられたというのか??? 
誘拐されたアイドル歌手を救いに行く動機付けに無理があるのでは、どうにも盛り上がりません。



  しかもこのアイドル歌手ってのがとても売れっ子に見えないから困ります。全く華がないんですね。いたいけで心配で放っておけないっつう容姿でもないし、何よりも芝居がド下手ってのが致命的です。
だいたいアイドル歌手が売り飛ばされるって、、、、あり得んでしょう。あろうことか、サイコがかった実業家(団時朗)にシャブ中にされてしまう。朦朧としている彼女にドレスを着せたあげく、「踊っていただけませんか?」。
その2人のダンスと用心棒たちに暴行される橋川とを交互にカット・バック。ここで笑ってしまったのはなぜでしょう。

  見どころは余貴美子だけですねぇ。出番少ないですけど。彼女が画面にいるだけで違う映画になっちゃうんですよ。重傷を負った根津甚八が見る悪夢(?)。長回しの中、早変わりした彼女が陽子として名美として夢枕に立ちます。石井隆ワールド炸裂とまではいかないものの、その萌芽が確かに感じ取れるシーンになってます。

  この映画のDVDは既に廃盤なんですけど、特典映像に収められている石井隆・根津甚八・余貴美子の対談が面白いです。
石井監督のぼやきが聞けます。ほんとに正直です、この人。

40点

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石井隆

yokosukarokku

  インタビュー記事やDVDの音声解説及び対談、そこから透けて見える私生活。これらをマイナス・イメージで表現すると、愚痴っぽい、コンプレックスが強く粘着気質、後悔の人。

  自作のDVD特典映像において「いかに不本意な映画であったか」、その顛末を語る監督なんてこの人ぐらいじゃないでしょうか。新作宣伝のために受けたインタビューで身内の遺産相続を巡る争いに言及したこともあります。「エロ劇画家」と呼ばれたことへの積年の思いを語ったこともあります。お世話になったお礼にと自分の本を贈呈したところ、「あんなものを自宅に送ってもらっては困る」と言われたと、その悔しさを語ったことも。
エロ劇画家と呼ばれつつ高収入を得ていたこの人が長年の夢であった映画の道へ進んだ経緯についてこう語っています。大学3年のときに学生結婚した奥方を亡くした直後のインタュー。
「ロマンポルノから『天使のはらわた』の誘いが来たとき、実は三日前に東映からも来てたんだ。でも、東映は名前……タイトルと名美と村木を貸してくれ、後はこっちでやるから、と。でもにっかつは「原作を全く変えません」って言ってくれたんですね。それでにっかつでお願いしますとなったんだ。ギャラは全然東映の方がよかったのにね。つまり映画に関しては、お金よりも何より自分の意志を尊重することに先ず徹する事にしたんです。でもこのお金にこだわる事を潔しとしない性格が最愛のひと(妻)を結果的に不幸にしてしまったんです。カッコイイシィのオオバカもんですよ、俺は。」
奥方は小学校時代の初恋の人だったといいます。先立たれた淋しさを紛らすために毎晩酒を飲み続けたともいいます。

  「男尊女卑の壁を打ち破って自立していく女を描いて来た。男の暴力がいかに女を傷つけるかを描いてきたのに、原因としての男の性的暴力を描いたらエロ劇画としてしか見られなかった。」
粘着気質のロマンティスト。であればこそ、村木と名美のあの濃密なドラマが生まれる。おしゃれで軽い関係なんてお呼びじゃありません。わからない人には徹底的にわからない。日本映画らしさの極に位置する作家。

石井  この人が関わった映画の中で個人的なベストは、相米慎二監督の『ラブホテル』。続いて曽根中生監督の『天使のはらわた 赤い教室』。「村木と名美なんか知ったことか。」の人にも人気の高い『GONIN』をもってしても、これらの脚本作を超えてはいないように思います。
これだけ素晴らしい絵の撮れる監督をこのままにしておくのは、あまりにももったいない。制作後に愚痴の出ないような環境を整え、いつか自身の監督作で自身の最高作を撮り上げて欲しい、と切に願っているんですが、、、、、。

ということで、次回からは石井隆監督特集。ただし『天使のはらわた』シリーズは別途『天使のはらわた』特集として採り上げます。その他の脚本作も機会を改めて。とりあえずは監督作品の特集です。

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望月六郎監督作品、まとめて3本


  本来なら1本ずつあれこれ書くところですが、どうにもその気になれない映画ばかり。まとめて3本立てでいきます。

今昔伝奇 花神
  実父(ベンガル)に夜な夜な辱められる娘(金谷亜未子)がおりましたとさ。その娘に相談された若き僧侶(篠原さとし)。うら若き娘から「隠微な行為に喜びを感じてしまう」と聞かされたから、あらあら大変。おのれの煩悩と仏の道の板ばさみ。山の民(北村一輝)の助言がありましたとさ。行くぞ、破戒の道を、地獄まで。ひとたび堰を切ったら止まらない。明けても暮れても野外でやりまくり。そしたら小さな奇跡が起きましたとさ。、、、、、、たったこれだけの、アホらしくてかないませんの、時代劇。
ベンガルと北村一輝を引っ張り出し、何とか格好つけようとしたしょうもないエロ・ビデオ。お二人にとっては、自身のフィルモグラフィから永久削除したい1本だろうと思われます。
デジタル・ビデオだか何だか知りませんが、画面のチープさこの上なし。特殊効果も呆れるほどショボいです。日曜早朝の子供番組の方がよっぽど立派です。
主役カップルのヘタクソ芝居も相当なもので、頭痛持ちの方がご覧になる場合はお気をつけください。

10点 

残侠伝説 覇王道
  あのさぁ、せめて立ち回りぐらいは時間かけて、しっかりリハーサルしてから撮ってくれないかなぁ。スピード感なくて段取り丸見え。これじゃボソボソしゃべる白竜や力みまくる竹内力に何の凄みもありません。ま、それが狙いかもしれませんけどね。これコメディですから。
遠藤憲一なんてカルト宗教の教祖みたいな極道。頭ン中に電波走ってます。公園で裸さらしながら舎弟どもに「極道ってのはイケイケだよな? 宇宙、即悪だろ? 悪、即宇宙だよ。 宇宙!宇宙!!」とアジテーション。、、、、なんのこっちゃかわかりませんが、その怪演ぶりはもうそれだけで立派なエンターテインメントであります。
ただですね。このアナーキーな任侠ギャグと愚鈍な任侠ボソボソしゃべりの噛み合わせが良くない。非常に居心地悪い。もう、いっそのこと全編エンケン路線で突っ走って欲しかったと思うわけです。そしたらこの2倍の点数を献上できたのに。

20点

天使の病ひ
  わけわかりません。腑抜けた前衛コメディに裸からませただけの85分。エロティックという類いでもありません。たとえて言うなら、パンティーというよりはブリーフに漂う情けなさ、みたいな。

5点   

  今回で望月六郎監督特集・第一弾はおしまい。極道記者シリーズや 『でべそ』 や 『皆月』 は特集・第二弾で書くことにします。

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通貨と金髪



  低予算のビデオ撮り。私、ビデオの質感って好きじゃないんですよ。奥行きがなくて、手軽さとチープさが露骨に押し出される感じがしてしまう。望月六郎監督はAVでさんざんビデオ撮りしていたわけですから、フィルムとビデオの違いは百も承知のはず。でもどうもこの作品に関してはフィルム映画と何ら変わらないつもりで撮ったらしい。特に屋内シーン。終始薄暗い。粒子の粗いフィルムなら暗い影も味わいになりますけど、この作品ではただぼんやりと薄暗いだけ。とにかく絵ヅラが汚い。

  そういう質感の中で語られる物語の方なんですけど、  
とある大学の経済学部の助教授・高坂(諏訪太郎)は大の「金髪フェチ」。金髪女性たちのトイレを盗撮したり、痴態を妄想しては自慰に耽っていた。ある日、彼の下にブロンドヘアが美しいアメリカからの留学生・アンナ(木村衣里)がやってくる。果たして、高坂は彼女に魅入られてしまうが、そんな彼の性癖に気づいたアンナは、彼の前で恋人とセックスしたり、彼をトランクに詰めて町を歩くなど、SM的調教を始める。すっかりアンナの犬に成り下がった高坂は、ひたすら彼女に愛を求めるも、彼女にとって彼とのことは単なる遊びでしかなかった。思い詰めた高坂は、遂にアンナを殺害。大学を辞めホームレスとなり、彼女の血と肉を売って生計を立てるようになる。
という具合。

  金髪女性が好景気に沸くアメリカで、風采の上がらない禿げオヤジがバブル崩壊の痛手にあえぐ日本。この2人の痴態を通して金銭とアメリカに隷属する日本の姿が浮かび上がってくるんですね。社会派エロティック・コメディとでもいうか、その意味では、言いたいことが良く伝わってきます。
一時はアメリカのシンボルとも言えるロックフェラー・センターやハリウッドの映画会社まで買い漁った日本。あのバブルの一時期だけは、第二次世界大戦終結から綿々と続いた敗戦コンプレックスさえも克服したかのようでした。でもバブルはバブル。弾けてしまえば元の木阿弥。いや、自分たちの拝金主義がいかにあさましく、空しく、もろいものであったかを思い知らされた分、状況はより悪化したのかもしれません。アメリカと対等でありたいと願いつつも、内心では絶対かなわないと卑屈になってしまった日本。しかしそれでもこの国は、やはりいまだに金の力を信じている。、、、、、てな映画なわけです。

  ただ、こういうアメリカとの関係はバブル云々以前からのことで、討論番組 『朝まで生テレビ』 が一番得意とするところ。耳タコです。残念ながら、この映画に新しい発見はありません。カリカチュアされたことによる発見がありません。
もちろん観る人にもよるとは思います。一度もアメリカに行ったことのない、あるいは団体旅行しか知らない、、、、ハリウッドに代表される繁栄の象徴としてのアメリカに盲目的に憧れる方、、、、こういう方になら何らかの啓蒙的役割を果たすのかもしれません。
でも自信を持って言えるのは、そういう方たちはこの手のチープ感漂う日本映画を観ない、ということです。観たとしても頭の10分で「つまらない」と言い出すでしょう。まるで判で押したように一様に。彼らにとっての映画は、アメリカ的であることの方が日本的であることより価値が上だからです。皮肉なことに、この映画の指摘する日本人の精神構造は、その意味でも間違ってはいません。
ま、望月監督の言っていることから判断しても、誰かに説教するつもりでこの映画を撮ったわけではないでしょう。でも、だとすれば、誰に観せるつもりなのか? 最も観てほしいのはどんな層なのか?
もしこの映画の主張するところに同意を寄せてくれる一部知識人とうなづき合うために撮ったのだとすれば、もしくはそのチープさのためにそういう結果しか残せないのだとすれば、主人公高坂の耽る自虐的な自慰行為とそう変わらない気もします。厳しすぎますか?

25点

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