☆☆☆ 二番館劇場 ☆☆☆
As Time Goes by

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junec1

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Movie Grading

採点基準は「私がその作品をどれだけ好きか」
必ずしも作品の完成度や世評と一致するものではありません。
採点は0点から120点まで。大まかに言うと次のようになります。

0/5/10/15/20/25点
  ***** 恐らく2度観ることはない
30/35/40/45/50点
  ***** 何が面白いかは人それぞれ
55/60/65点
  ***** 観て損はない
70/75/80/85点
  ***** 面白い、あるいは心に残る映画
90/95点
  ***** もう一度観たい
100点
  ***** この映画に出会えたことに感謝
110点
  ***** 準至宝。添い寝したい映画
120点
  ***** 至宝。抱いて寝たい映画

注意
上で言う“面白さ”はハリウッド的面白さ・楽しさとイコールではありません。暗く辛い映画を面白いと感じることもあります。

Questionnaire

質問 管理人のたわ言を読んでみたい作品は?
いますぐ抱きしめたい
インファナル・アフェア
男たちの挽歌
クローサー
ジェネックス・コップ
少林サッカー
星願 あなたにもういちど
チャイニーズ・ゴースト・ストーリー
PTU
北京オペラブルース

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ジョニーA (06/02)
マイブログに、リンク&引用&トラバ、貼らせて貰いました
不都合あればお知らせください(削除いたします)
なにとぞ宜しゅうに

芳忠LOVE (07/08)
はじめまして。
聞くところに寄ると香港の一般上映時の結末は黒社会の会議場に来たトニー・レオンがレイ・チーホンを責めた後にそのまま彼を抑えつけ他の人物が見ている前

バーホーテン (07/01)
初めまして ワイルドブリットファンの方がこんなところに
いるとは思わなかったので思わず書き込んでしまいました

この作品はハリウッドのジョン・ウー映画が
色あせ

もりゆき (06/18)
竹中直人さんが監督でリメークされるみたいですね。

きさ (05/10)
「ミネソタ大強盗団」は大好きな映画です。
「ロング・ライダーズ」もいいですが、こちらの方が好きですね。
「ミネソタ大強盗団」昔テレビ放映で見たのですが、日本では

junec1 (04/23)
>もりゆきさん

>観たことないのばかりで
そうですか。DVD出ないわけですね(笑)
もっとも、この中の「ホット・ロック」は近日発売らしいですよ。

>また

もりゆき (04/22)
参考になります。また寄らせて下さい。

junec1 (02/27)
>sehaさん

大河ドラマのような重厚さを狙うマフィア映画とは、一線を画していますよね。「今このときを輝いて見せるぜ。」みたいな。
そばにいたら迷惑な奴。でも見

seha (02/25)
こんばんは

私がこのなかで見たのは「ホット・ロック」「デリンジャー」のみです。「デリンジャー」のウォーレン・オーツ、かっこよかった。やがて捕まるのがわかってい

junec1 (01/28)
>okada ichiroさん

再開するまで自分のブログをいじる気になれませんでした。
レス遅くなり申し訳ありません。

望月六郎、本当にどうしちゃったんでしょうね

junec1 (01/28)
>ののさん

再開するまで自分のブログをいじる気になれませんでした。
レス遅くなり申し訳ありません。

> 私の人生を映画にしたような、映画でとっても面白

junec1 (01/28)
> GONINさん

再開するまで自分のブログをいじる気になれませんでした。
レス遅くなり申し訳ありません。

片岡礼子わかりました。ありがとうございます。

junec1 (01/28)
> viva jijiさん

再開するまで自分のブログをいじる気になれませんでした。
レス遅くなり申し訳ありません。

私の方でも『死んでもいい』にTBさせていただきます

okada ichiro (02/18)
私も非常に愛する映画のひとつです。
90年代傑作、秀作を次次と作っていた、
望月六郎には特別な思い入れがあります。

偉大な監督ではないかもしないが、いい映画を作

のの (01/14)
はじめまして。
私の人生を映画にしたような、映画でとっても面白かったです。

薬とかじゃなくても、「お前やなきゃあかんねや」って言葉で
家族と離れ今の旦那と一緒

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花と蛇



  ウ~ン 困った。私にこの映画について語る資格があるんでしょうか。

  ①基本的にSMとやらに興味がありません。陵辱はともかく、羞恥心を失う(あるいは捨てる)ことで女として開発されるというのは理解できるものの、、、、、ただ、それでもやはり、基本的に痛いのは嫌なんですね(笑) 
そこまでいくと私の理解を超えてます。

  ②SM映画にも興味がありません。
ロマンポルノの昔まで遡れば、石井隆が脚本を書いたSM映画が3本あります。
『団鬼六 少女木馬責め』、、、、、、、主人公の男女の名前が村木名美
『縄姉妹 奇妙な果実』、、、、、、、、主人公の男の名前が村木
『赤い縄 ~果てるまで~』、、、、、、主人公の女の名前が名美
一応全部観てますけど、どれもこれも「なんだかなぁ。」 石井隆の映画に陵辱はつきものですが、それとSMはまた別個のもので、どうもこの人に向いている分野だとは思えません。

  ③うさぎの耳をつけて歌っていた頃(古ッ!)の杉本彩ならともかく、現在の彼女を辱めてみたいとは思えず(爆)。男気のあるイメージで売る現在の彼女が陵辱に耐える女というのは、どうも。。。。。
ドッカーンと裸体をさらけだされた瞬間には「おぉっ」ときますけどね。もうそれ以降は「さあ見て。もっと見て。」と言われているようで、スケベ心が萎えてしまう。テレビでおなじみのダンスを披露したり、おいらん道中よろしく高下駄履いて登場してきたり、刺青彫られちゃったり、馬に乗せられて罪人のように扱われたり。もう杉本彩の一大プロモーション・ビデオと化すわけです。
おまけにDVDにはインタビュー映像まで。ここでの彼女の論旨に耳を傾けると、「なかなかしっかりした賢い女性だな。」とは思うんです。女性論・芸術論など、言っていることそのものに破綻はありません。ただ、この間抜けなプロモーション・ビデオを引き合いに出して「芸術」を連呼されると、それはいかがなもんかと。
感性が変なのか、見上げた商売人なのか。

  杉本彩自身が、「石井隆監督なら出てもいい」と指名したことで実現した映画だそう。雇われ仕事ですね、やっぱり。

35点

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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

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TOKYO G.P.

TOKYOGP

クラブで踊るHIROのもとに、男が近づいてくる。振り返るHIROの目に映ったのは、長年の仲間である ZEEBRAだった。ZEEBRAはHIROに、自分たちがあるゲームに巻き込まれたことを伝える。そのゲームとは、倒産した新宿の病院に隠されたテディ・ベアを、行く手を阻む敵の攻撃をかわしながら、東京タワーの展望台で待つ女に夜明け前までに届けるというものだ。もし失敗したら仲間の女が殺されるか売られてしまう。その話を聞いていきり立つHIROは、当然のごとく危険な賭けに挑戦することを決める。



  その手の音楽が好きで、その猿真似をしている日本人のことまでカッコいいと思える人だけが楽しめる映画。いや、映画と呼べるかどうか。 主役2人のプロモーション・フィルムの域を出るものではなく、「いい気なもんだ。」の言葉が口をついて出てしまいます。石井隆監督が脚本も担当していますが、どう見ても雇われ仕事でしょう。あれだけ自分の作品を語るのが好きな人なのに、この作品のDVDではメイキングにも顔を現わさず、音声解説もありません。ご本人とすれば、アラン・スミシーとしたいところなんでしょうか。
一応絵ヅラだけは石井隆の体裁で見られるレベルのものですが、それだけではこの洋物かぶれの陳腐さは如何ともしがたい。

  出演者のクレジットに片岡礼子の名前がありますが、どうしても発見できません。

20点

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フリーズ・ミー

freeze_me3

  女性から総スカン食うだろうレイプ映画。

3人の男(北村一輝・鶴見辰吾・竹中直人)にレイプされたちひろ(井上晴美)が、忌まわしい悪夢を振り払うように田舎から東京へ出て5年。事件がトラウマにもならず、結婚間近の恋人(松岡俊介)もできた。ところがそんな彼女の前に居場所を知った奴らが現れる。再度の陵辱と過去を明かされる恐怖から逃れるため、ちひろは奴らを一人ずつ殺し、その遺体を大型冷凍庫の中で凍らせていく。

  女性がこのストーリーを嫌悪するとすれば、その何パーセントかは男に対する潜在的な恐怖心・嫌悪感の表れなのかもしれません。デリカシーがなくて下品で暴力的で、女をあたかも物扱い。常日頃のこうした男どもへの不満。それがこうも露骨に描かれていることへの嫌悪。
登場する3人の男たちは、女も男と変わらない性意識を持っているはず、という身勝手な思い違いをしています。「感じてるくせに。」とか「待ってろ。今抱いてやっから。」とか、まあ言いたい放題。
誇張して描かれてはいますが、こういう身勝手な思い違いをしている男はリアルでも思いのほか多い。例えば、ノンアダルトのライブチャットであるにも関わらず、WEBカメラに自分の局所を映し出し「ほら、すごいだろ。」とか、「早く脱ぎなよ。君が脱がないと僕も脱がないよ。それでもいいの?」などとのたまう、訳わからん男たち。彼らは女も目で興奮すると確信しているんでしょう。好きでもない男の局所など小汚いだけだし、時によっちゃ好きな男であってもそんなもの見たくない、、、という女性の性意識などお構いなし。

freeze_me2  ただ、これも演じている役者によって女性たちの感想にニュアンスの違いがあるのも事実。
北村一輝に関して「すごい演技力」と好意的である一方、「竹中直人、うざい。」の声が目立ちます。これって女性側の思い込みを端的に表しているかもしれません。
若い女性、時々はかなり年配の女性でも「からっきし男をわかってない。」と感じさせられることがあります。その最たるものが「他の男はともかく、私の好きなあの人はそんな男ではない。」という思い込み。あるいは「女と同じような感性の男もいるはず。」という願望。残念ですが、オスはオス。理性的であるかどうかの違いはあっても、女性と同じ感性であるわけはなく。第一、自分を律しているその理性だっていつ崩れるかわかりません。
ラスト近く、ちひろの彼氏が謝罪に訪れるシーン。自分の勘違いを詫び、「やり直そう。」と告げます。優しく抱き寄せて涙のひとつもこぼせば美しき純愛ってところでしょう。でも、あろうことか、彼はちひろを抱きしめながら彼女の豊満な胸を揉みしだく。それでも有頂天になるちひろ。もしかすると、この映画の中で最も優れたシーンかもしれません。
♪ 男と女の間には暗くて深い川がある ♪♪ と歌うのは『黒の舟歌』でしたっけ?

  この映画に更に嫌悪感を感じるとすれば、それははけ口が用意されないことへの不満からでしょう。ちひろは警察に届けるでもなく、自らが殺人を犯すことで袋小路に追い詰められていきます。「なんて馬鹿な女」。 さっさと警察沙汰にしろ。「自分には何も非がないのに暴力で犯された過去」が彼氏の耳に入ったとしても、それでつべこべ言う男なら別れちまえばいい。男なんて幾らでもいる。一体お前はいつの時代を生きてるんだ?! (まあ、世の中、利口な人間ばかりじゃありませんけどね。)
いつもの石井隆とでもいうか、この映画最大の突っ込みどころです。
とにもかくにも救いがない。カタルシスもない。

freeze_me
  何でも石井監督は「ブラック・ユーモア」を意図していたとのこと。「フリーズするのって、キレイ。」、「お風呂に入ってくれれれば汚さずに済んだものを。」といった台詞はもちろん、竹中直人を殺してもいないのに次の冷凍庫を注文したり、死体の入った冷凍庫でアイスクリームを冷やしたりといった描写は観客の笑いを誘うつもりであったらしい。でも笑えません。「いよいよ狂ってきたか。」と感じさせるだけです。ブラック・ユーモアにしては殺しのシーンが生々し過ぎるのですよ。



  かくして「石井隆は、女優を脱がせて苛めるのが好きな映画監督」という悪評がはびこることに。フェミニズムの敵であるかのごとく語られることもしばしば。この人ほどのフェミニストは滅多にいないにも関わらず。
品良く優しく正論を吐くのが受け入れやすいフェミニズムだとすれば、この監督は正反対。男の薄汚い暴力を容赦なく描くことで「男が女をいかに傷つけているか」を語ります。前述した男の思い違いがいかに身勝手で醜悪なものであるかを語ります。と同時に、女の危うい思い込みにも警鐘を鳴らします。
ところが、啓蒙的でもなければ説教臭くもない石井作品。エロを期待する多数派の男と純愛を期待する多数派の女には、その趣旨が非常に伝わりづらい。

55点

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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

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黒の天使 Vol.2
黒の天使2b

黒のママ(鶴見辰吾)の指令を受けて、東陽組二代目(小林滋央)を暗殺すべく地下駐車場に赴いた「黒の天使」と呼ばれる女殺し屋・魔世(天海祐希)。ところが、もう一組のヒットマンの出現によって彼女の計画は狂い、通りすがりの若い夫婦(片岡礼子・野村祐人)の夫が流れ弾にあたって命を落としてしまう。更に魔世は、東陽のボディガード・山部(大和武士)が10年前、暴漢から自分を救ってくれた男であることに気づき、ひどく動揺する。魔世は、山部が誤って暴漢のひとりを殺害したことで、自分が彼の人生を転落させてしまったとずっと罪悪感に苛まれていたのだ。夫を失った若妻・すずに「夫を殺したのは東陽だ」と吹き込む東陽組乗っ取りを秘かに企む東陽の兄弟分・矢崎(伊藤洋三郎)のまわし者(寺島進)。その言葉を信じたすずは、東陽への復讐を誓う。。。。。

黒の天使2
  
  3人の男に暴行されそうだった天海祐希を助けるため格闘となり、もみ合いの中、暴漢の1人を刺殺してしまうのが大和武志。彼はその後警察に捕まることとなり、新聞報道により天海祐希もそれを知る。大和の母親は事件を苦にして首吊り自殺。未来を失った彼を拾ってくれたのが東陽組の先代組長。かくして心優しき青年はヤクザとなり、、、。
という論法でいけば、恐らく服役したということなんでしょう(映画の中では説明なし)。さて、彼の罪状は何?殺人?傷害致死?過失致死? まさか!  刃物を出したのは暴漢の方で、大和は高校生の天海を助けようとしただけですよ。正当防衛じゃないですか。
刺された仲間を連れて現場から逃げた暴漢2人が、警察でデタラメしゃべった?そりゃそうでしょうね。婦女暴行なんて言えるわけないですから。その結果、警察は大和の話より札付き2人の方を信じたってことですか。口裏合わせても暴漢2人の話には矛盾点が出てくるはずですけどね。

  一方、天海はこの件について10年もの間「全部私のせい」と悩み続け、今やアル中(あんなアル中いるか!)。ってことは、大和の正当防衛を証明するために名乗り出なかったってことになります(映画の中では説明なし)。恩人が無実の罪で裁かれようとしているのに、ですよ。なぜ?
暴漢のお礼参りが怖かった?忌まわしい恐怖が甦った?暴行について衆人の前で証言するのが恥ずかしかった(でも未遂ですよ。裸にされたわけでもない)?面倒なことに関わりたくなかった?

ところがです。
そんな神経の細い彼女が10年後には大変身。屈強なヤクザどもの銃弾をかいくぐりながら、涼しい顔でターゲットを仕留めるプロの殺し屋だってんだから大笑い。いったい整合性のない話を幾つ重ねるんですか。『GONIN2』のような「なんか変」ていうレベルなら笑って済ませますけど、「トラウマと贖罪の念を抱える人間たちが数奇な運命に踊るマジ物語」の大前提がこれじゃ。

  それと、、、ヤクザたちはなぜ片岡礼子の花屋にダンプ突っ込ませるのか?
あそこに天海がいることをヤクザは知らなかったはずだし。大和と片岡を追いかける意味もないわけだし。
確かに、片岡を救い出すために大和は何人かのヤクザを拳でKOしてますけど、殺したわけではない。一人射殺されてますけど、それは大和の弟分(山口祥行)がやったことで、ヤクザにばれて既に始末されている。片岡の狙った標的が自分ではなく、自分が天海に暗殺させた東陽組組長であることは伊藤もわかっている。ただ単に片岡の銃弾が少しそれただけ。全て伊藤はわかっている。とすれば、大した恨みもないどころか、目的は一緒だったわけで。しつこく追いかける意味がない。なのに、なんでかたぎの店にダンプ? 暴対法が厳しい中でそんなことしたら、警察に組潰されちゃうでしょうに。ヤクザは自分の得にならないことはやりません。
、、、、、大体「電気点けるとヤバイ。」とか言いながら、そんな家にのこのこと帰ってくるのはなぜ?

  恐らく石井監督の中には元々幾つかの優れた演出アイデアがあったんでしょう。それらを映像化することにばかり傾注し、その場面の理由付けがおろそかになってしまった。そんなところでしょうか。ダンプが突っ込んでくる直前に室内が明るく照らし出されるところとか、ラストで天海がヤクザたちを一気に始末するところとか。そこだけ観れば完璧な映像演出なんですが。
思うに、石井監督一人で脚本書かずに、どなたかと共同執筆されたらいかがなもんかと。思いが先走ることもなくなるんではないかと。



  天海はミス・キャスト。颯爽とした役柄とか、『女王の教室』で見せた無表情でクールな役柄とか、その辺がこの人の持ち味だと思います。ですから、クールなアクション・シーンでは、実に絵になります。上背もあり、身のこなしにもキレがあります。拳銃を構えても様になります。前作の葉月里緒菜とは雲泥の差。でも、この人に贖罪の念に苦しむ人間は似合わない。石井作品に共通する、傷つきながら奈落の底まで堕ちていくヒロイン像。それを表現できるタイプの女優ではありません。少なくとも本作が作られた当時の彼女には荷が重い。

  個人的にはこの映画、片岡礼子に尽きます。って、この人の出ている映画は大抵この人に尽きるんですが(笑)
ええ、『北京原人』だってこの人に尽きるんです(爆)

Vol.1とどちらが好きかということで
55点

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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

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黒の天使 Vol.1
黒の天使1

  破綻の度合い・ありえなさ加減に関しては『GONIN2』ほどじゃありません。でも、それじゃ「どちらが面白いか?」と言われれば、これは『GONIN2』の完勝。絵ヅラの見せ方が下手なわけではないのに盛り上がらない映画、ってところでしょうか。

黒の天使
  第一の原因は、葉月里緒菜。この人、アクション映画なのにアクションができない。全てスローモーションで誤魔化しているようでは問題外。ロサンゼルスから一緒にやってくるジル(山口祥行)って男。初めは「何?このお邪魔虫。 何か存在に意味あるわけ?」と思ってしまうんですが、観ているうちにすぐ事情が呑み込めます。動きのできない葉月の代わりにアクション担当です。確かに、あのか細い葉月が大の男を殴ったり蹴ったりしても絵になりません。もっぱら折れそうな腕で拳銃撃つしかないわけです。
もうそこいら中で助けてもらってるんですね、主役なのに。小野みゆきの一言で難を逃れ、高島礼子に救い出され、、、、あとは泣いたり叫んだり。こういう弱々しい印象が気になるのは葉月里緒菜の見た目によるところが大きい。作り手が初めから意図したものならいいんですが、、、、やはり人選間違ってるでしょう。
ただ、これについては松竹の意向が色々あったようで、DVDの特典対談で石井隆監督があれこれ語っています。そもそもこの映画は、奥山和由がブチあげたシネマ・ジャパネスク作品。松竹のお家騒動にさらされた不幸な1作。

  第二の原因は、終盤において明らかにされる因縁話。とうの昔に観客が察している(女の子が写真を見るしょっぱなのシーンでバレちゃってる)にも関わらず、この映画は引っ張り倒します。「いいかげん勘付けよ、小野みゆき。」てな感じ。そう、彼女が演じている役どころが全く駄目なんですね。この人物が口を開くたびにお寒い風が吹きます。
ですから、ラストで「なぜ生んだ!こんな世の中に!」と葉月が泣きながら絶叫しても、観ているこっちは何ら心が動きません。ここへもってくるまでに観客を辟易とさせちゃってるんですから。「随分大げさな台詞だな。」、、、そんな冷めた感想持たせるようじゃまずいでしょ。
更には、この因縁に絡んでくる高島礼子演じる魔世のサイド・ストーリーも型通りの展開で困ってしまう。
石井作品だというのに、ちっとも切なくないのですよ。



  復讐をめぐる因縁・因果話。とくれば、香港ノワールのお得意とするところ。ていうか、これ、まんま香港ノワールです。ジルの格闘シーンといい、そのジルの扱われ方といい。ただ、アクションのキレは香港の方が数段上。時としてやりすぎ、っていうくらいに彼らは見せ方を知ってますから。中身がベタベタな因縁話なら、せめてアクションで驚かせてくれるか、近年の香港ノワールのように、もうちょっと主人公に非情な匂い漂わせてくれないと。

  捕らえられた葉月里緒菜がやくざに追い詰められて病院の廃屋内を部屋から部屋へと逃げ惑うシーン。延々長回し。長回しが嫌いな方には格好の攻撃材料になりそうですが、ここでのカメラの動きにはちょいとばかり感動。
ラストのビル屋上。恐らく「石井の奴、殺してやる。」とカメラマンが言ったのではないかと思われるほどに危険そうなクレーン撮影。こういうのを観せられちゃうと、、、、、凝りもせずに(笑)石井作品をまた、、、、、。

50点

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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

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GONIN2

GONIN2A

  本来は映画の制作裏事情なんて大して興味ありません。さりとて、「出来上がったものがすべて。裏事情を出来の悪さの言い訳にするな。」と言い放つほどの薄情者でもありません。
たとえば、潤沢な制作費があり、脚本執筆に長期間を費やし、撮影に贅沢な日数をかけた結果としてこの『GONIN2』があるなら、それこそ「大バカヤロー!」です。でも撮影半ばで制作費を半分に削られ、やむなく現場で脚本を書き直しながら撮影を進めたという自転車操業的事情を考えると、「それでよくここまでの形にしたな。」と感心させられるわけです。
あちこち破綻している映画ですが、それをもって「石井隆には才能がない。」と断罪するほど私は偉くありません(笑) いや、むしろ才能があることの証明じゃないでしょうか、これ。
叶うことなら、「使わなかったネガがたくさん残っているから、ディレクターズ・カット版が作れる。」という、その完全版を観てみたいものです。もちろん、本来の脚本で、本来の制作費のもとで作られた『GONIN2』を最も観たいわけですが。

  それにしても、こと日本映画のことになると、なぜA級作品であることを要求する人が多いんでしょうか?これがハリウッド映画や香港映画になると、B級作品としてもっと大らかに観ているというか、採点基準がだいぶ甘くなるのが不思議です。場合によっては、B級作品の存在価値まで語ったりして。
「A級じゃない!」と言いたくて日本映画の粗探しをする方には申し訳ないほど、この『GONIN2』は正真正銘、紛れもなく素晴らしい、呆れ返るほどのB級映画です。

  前作ではバイオレンスの中に人間を描こうとする試みが見て取れましたが、今作は明らかに物語を語ろうとしています。その意味では、石井隆監督がハリウッド調娯楽路線へ大きく舵を切った作品。といっても、それがご本人の望むところなのかどうかは疑問のあるところです。
「どこが気に入らないのか言ってくれれば手直しする。村木と名美じゃない映画だって撮れるんだけど。」といった発言を聞くにつけ、この監督の置かれているポジションが見えてしまいます。
才能や技量とは無関係。「村木と名美みたいな映画じゃなく、もっと客の入るやつ」という注文(制約)が映画界の通り相場らしいですから。、、、、、その結果がこの荒唐無稽さ。

  まずは、もう少しどうにかして欲しかった点。
自殺した妻(多岐川裕美)の復讐に燃える外山(緒方拳)が仇の一人・中嶋(飯島大介)を殺し、手に入れた500万円を持って宝石店を訪れる。妻が気に入っていた猫目石の指輪を買うために。そこでは既に宝石強盗事件が起きていて、偶然店内にいた5人の女たち(余貴美子、大竹しのぶ、夏川結衣、喜多嶋舞、西山由海)が強盗と格闘した末に宝石を横取りし、持ち去っていた。そして、実はこの間抜けな強盗グループ、妻の仇でもあった。、、、ちと偶然多過ぎでしょ。セーラー服姿の売春婦・サユリ(大竹しのぶ)がなぜにその格好で宝石店に入ってくるか大いに疑問ですし、このシークエンスの中に何か一つでも必然性を与えてくれれば良かったんですけど。加えて言えば、5人がなぜ宝石店で弾けてしまったのか、その前提をもっと描き込んで欲しかったですね。それすなわち5人のキャラの描きわけ。カットされた箇所があるように思えてなりません。
前作にも登場したディスコ『Birds』で宝石を山分けした5人。防犯カメラが作動していなかったことに狂喜し、ジュークボックスの音楽に合わせ踊り出す。、、、、観ているこっちがだいぶ恥ずかしい。
外山が誤って斬りつけてしまった強盗団の直子(片岡礼子)。重傷を負った身でありながら、なぜかプールで泳ぎ出す。、、、、あり得ないでしょ。俯瞰でああいう絵を撮ってみたかったという意図しか感じられません。蛇足。



  次に、こうしてくれたら嬉しかったのに点。
片岡礼子をもう少しフューチャーして欲しかったですね。なんなら大竹しのぶの役なんて初めから無しで、余貴美子、夏川結衣、喜多嶋舞、西山由海、片岡礼子でいってくれていたら。強盗団から寝返っちゃったりして(爆)

  次に、良かった点。
大竹しのぶの舞台スケジュールの都合で、当初の予定より早く死ぬことに。いっそもっと早く死んでくれても良かった。観た方ならわかるでしょう。
相変わらずキメキメ・シーンでの絵作り。厳しい撮影スケジュールの中でよくもまあこれだけ。低予算で短期間。組合の強いアメリカじゃこんな絵は撮れないでしょう。やはりプロの仕事です。前作には遥かに劣りますけど。
余貴美子のカッコよさ。ラスト近くの拳銃乱射シーン。拳銃の構え方からして他の2人とは比べ物にならず。

  最後に擁護すべき点。
この映画は、女5人の行動を男目線で見てしまうと少々理解不能であったり、くさすぎたりします。
そもそも女性は、自分の、あるいは自分の家族の幸せが一番大事な生き物。だからこそ、普通の主婦・志保(西山由海)は隙を見て消えるし、それを見ていたちひろ(喜多嶋舞)は引止めもせず、黙って見送る。この映画は、そういう本質を持つ女性たちが連帯し、男の暴力と闘うというおとぎ話です。ましてやお互いのこともろくに知らない女性同士。連帯するにはくさすぎるくらいの非日常が必要となります。敵であるヤクザは、どこまでも憎々しく暴力的でなければなりません。ステレオタイプなヤクザで丁度いい。
GONIN2B
そして、この5人(正確には3人)はそれぞれが男の身勝手に翻弄されて生きてきた女たち。であるからこそ、外山の純情にほだされます。いや、この3人は外山に惚れてしまっています(これを「くさい」と感じる男性は、普段でも女性に歯の浮く優しい言葉などかけられないタイプなのかも)。そう考えれば、妻の遺体を外山の元に運ぶちひろと早紀(夏川結衣)の心情も得心できます(ただ、あれしか運搬方法がなかったということで、スピード感に欠けるのがつらい)。
つまり、石井隆はまたもやここで「男尊女卑の壁を打ち破って自立していく女」というテーマを復活させています。
そして、女たちを守るように、何発銃弾を浴びても倒れない外山。根性で倒れない。意地でも倒れない。もうここまでくると漫画です。DVDの音声対談で石井監督自らが「死後硬直で倒れない」と笑いながら語っているように、怒らずに笑っちゃえばいいんです。
なんせB級映画なんですから。

  やたら鳩飛ばすこの映画。ジョン・ウーも苦笑い。

70点

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GONIN

gonin

  暴力団の金庫から現金を強奪することで、かすかな出口を見つけようとした男たちの顛末。
何を見てもどこを見てもトップに出てくるのは佐藤浩市の名前。確かに画面に露出する頻度で言えば、5人の中でダントツ。現金強奪の発案者として当然といえば当然で、ま、要するに狂言回し。5人の中で突出した存在なわけでもありません。
未公開シーンを加えたリアル・エディション版によれば、そもそもは5人それぞれに見せ場を用意した群像劇。竹中直人と椎名桔平の部分をそこそこカットした劇場版では、そのことによって本木雅弘が一躍キャラ立ちすることに。彼のエキセントリックな登場で始まり、彼の静かな眼差しで終わるという対称法も、より鮮やかになっています。

  本木の実年齢(当時29歳)よりかなり若めのアンちゃん風で、しかも同性愛者というキャラ。この辺、好き嫌いが分かれるところだと思います。特に後者は、だからこそ佐藤浩市の復讐のため殴り込みをかけるというドラマが成立するわけですが、、、、たとえそこんところがこの映画のように魅力的に描かれていたとしても、男の友情を安直に同性愛に結び付けているようで、個人的には好かんですね。対するヒットマンのビートたけしと木村一八の関係にしてもあれなわけです。たけしの凶暴性と不気味さを際立たせる効果は果たしているものの、木村一八のパンツ脱がす以外にもやりようはあると思いますが。一八を撃たれたことで突然取り乱すたけしの感慨を思えば、その異常性によって話が繋がっていく効果を認めもしますが、それでもやっぱり好かんですね。
それとも男同士の絆なんて代物はとうの昔に消え去っていて、かろうじて繋ぎとめる手立てが同性愛しかない、、、そういう時代だとでも?
洋の東西を問わず、やたらと同性愛を描く映画が多いですけど、映画界においては同性愛って一大テーマなんですかね。真摯な映画がある一方、俗な笑いを得るための道具だったり、安易な動機付けとして利用されたり。どうかと思う映画が多すぎませんか?『狼たちの午後』の頃なら新鮮でしたけど、もうあれから何年経ってます?食傷気味なわりに、個人的にはとんとご縁のない世界なんですけど。
私個人としては、本木のキャラが立つことでハードでタフな映画という妙味がそがれてしまう結果に。その意味では、根津甚八が終始カッコよろしい。男なら根津を観ろ!!

  いつも通り突っ込みどころもあって、、、なんでたけしと一八は佐藤と本木の居場所がわかったわけ? なんで根津は本木がバッティング・センターに居るってわかったわけ?
なんで本木はあの時たけしを撃たないわけ?一八を失って狂乱するたけしの姿に自分の気持ちが重なった?(とすれば、無理のある感傷だな)
なんで本木はあえて当初の予定通りバスで佐藤の田舎目指すわけ?佐藤の遺骨抱えて感傷旅行? 佐藤を遺骨にしたってことは、本木は遺体の引き取りに警察に出向いたわけ?それでなんも疑われなかったわけ? 当然事件から何日か経っているはずだけど、どうやってたけしはあのバスに本木が乗ることを知ったわけ?
、、、、と、まぁこれはいちゃもんです(笑)

  5人が1人ずつ消されていくその過程はホラー風味のバイオレンス。
ボクサー崩れでパンチドランカーの金髪・椎名桔平は、陵辱されて殺された恋人・横山めぐみ(タイ人女性のナミィー)の血だらけの洋服を身にまとった上に彼女の頭の皮を剥ぎ、自らがそれをかぶってしまう。復讐のためにそのいでたちで暴力団事務所に現れるという猟奇さ。
リストラ・サラリーマン竹中直人は根っからの暴力人間だったわけではなく、実は既に壊れていたのだという事実。その狂気ぶりがハエの羽音だけが耳につく静まり返ったスイート・ホームで明らかになる驚き。リアル・エディション版ではより濃厚に描かれていて強烈ではあります。
根津甚八が家族とやり直すべく食事するレストランで、ふいに店のBGMが止み、いつの間にか店員も他の客も姿を消し、店内が無人になっているシュールさ。不吉な予兆を感じた根津の焦燥感はいやがうえにもサスペンスを盛り上げます。
佐藤浩市と本木雅弘がヒットマン・たけしの銃撃から身をかわすべく逃げ込んだトイレ。ドアの隙間に銃口を差し込み容赦なく発砲してくる恐怖。
本木と根津が殴りこみをかけ暴力団掃討に成功した次の瞬間、そのすぐ背後でビニール傘を片手にさし、灰色スウェットの上下を着たたけしが無表情で拳銃を構えている唐突さ。
、、、、これら全てがハリウッド・アクションの甘ったるさを感じさせない、実にウェルメイドな出来上がり。



色々な不思議さを隅に追いやるほどに語り口の上手い映画。こういうウェットなバイオレンスをこういうキメキメの映像で見せてくれるのは、石井隆をおいて他には見当たりません。

どうか、この監督にアクションを撮らせてやって!!!
潤沢な制作費で、妙な制約なしに。

90点

  妻に贈ったカセット・テープがちあきなおみの『紅い花』で、これを聴きながら巻き添えで死なせてしまった妻子の写真を見つめる根津。覚せい剤の注射器を雨の車外に捨てる男心が泣かせます。

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  『ヌード』、『シャブ漬け 女』、『アブノーマル』 がトップ御三家です。

11歳の娘を持つ親としては、暗澹たる気持ちになります。いや、決して大げさじゃなく。
男の私でも、女の子の親になったことで見えてくるもの、ってのがあって。
きっと石井隆の思いに近いのかな。


取り上げる映画の傾向を変えろって話もありますが(笑)

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